捻挫の治し方は?足首や手首の捻挫の応急処置・マッサージ
捻挫
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捻挫になる主な原因とは?
捻挫とは関節の可動域をはるかに超える外力によって捻じれ、足首や手首、腰などの筋肉や靭帯が損傷した状態を言います。
スポーツ中の動作や転倒など、突発的に生じるものが大半を占めますが、1回の力はさほど強くなくとも、局所的に繰り返し何度もストレスが加えられることによって組織が脆弱になって捻挫に至るケースもあります。
主な発症の背景には、急な外力によって関節が可動域以上の動きを強いられたのか、軽微な外力が繰り返し同じところに加えられて起こる2種類です。
一つ目の代表的な症例には、ぎっくり腰や突き指、足首の捻挫があります。
二つ目は、小さな負荷の繰り返しによって見舞われる寝違えのような捻挫です。
捻挫と靭帯損傷は同じ?
違いはある?
捻挫と靭帯損傷は同じでもあるし、違うとも言えます。
どういう意味かと言いますと、捻挫の中には靭帯損傷も含まれるからです。
捻挫に伴う損傷には靭帯損傷はもちろん関節損傷、筋肉、腱の損傷などがあります。
靭帯が損傷している場合、捻挫していることは間違いなく、その中での靭帯損傷という位置づけになります。
靭帯は骨と骨を結んでバラバラにならないように結束バンドの役割を果たしている存在であるため、靭帯へのダメージで関節の安定性が損なわれると、グラついて強い痛みが出ます。
損傷度合いによっては靭帯が付着している場所が剥がれて剥離骨折、裂離骨折を起こす危険性があります。
捻挫をしたら早期に来院してください。
捻挫の基本的な改善方法、
早く改善するための考え方
捻挫の基本的な改善方法は、初期の応急処置としては、「安静」「アイシング」「圧迫」「固定」の実施です。
当院では「ハイボルト療法」「超音波」などの施術を行っています。
炎症期が過ぎたら、アイシングから温熱療法(温め)に切り替え、手技療法を加えていきます。
可動痛がなくなったら固定を解除して運動療法をはじめます。
これらが通常のプロセスですが、もっとも大切なのが初期対応です。
ゴールデンタイムと言って、受傷後48時間の処置が予後に影響します。
特に圧迫は優先度が高いです。
もちろん安静もアイシングも大事ですが、早期改善に繋がる圧迫は必須です。
受傷したら包帯やサポーター、タオルなどで、まずは圧迫しましょう!
捻挫の部位ごとの応急処置
(足首、手首など)
足首の捻挫の応急処置は、はじめに患部のアイシングです。
氷があれば氷で、なければ保冷材や流水でも構わないため冷やしてください。
つぎに圧迫です。
圧迫を加えることが早期改善に繋がりますから非常に重要です。
包帯やテーピングがあれば全体を覆うように圧力をかけてください。
タオルや衣類を代用しても良いです。
グルグル巻いて圧迫を加えましょう。
圧迫を加えても動かしてしまえば痛みの増幅を招きかねませんから、できるだけ患部は安静を保ちましょう。
そして、椅子やクッションなどで心臓より高い位置に挙上してください。
生活上の注意としては、入浴はシャワーにして、腫れや痛みが続く間はアルコール類の摂取も禁止です。
捻挫に関するQ&A
Q. 捻挫どうしたら早く改善しますか?
A. 捻挫の応急処置は「安静・アイシング・圧迫・挙上」のいわゆるRICE処置が基本になりますが、一番重要なのはアイシングです。
Q. 捻挫を放っておくとどうなりますか?
A. 軽症、重症どの度合いでも靭帯が伸びて関節の固定力が低下するので、再度捻挫してしまう癖がついてしまいます。
Q. 捻挫したら医療機関に行くべきですか?
A. もし患部に痛みや腫れがあれば、すぐに整形外科などの医療機関や整骨院・接骨院を受けることをおすすめします。
Q. 捻挫の痛みのピークはいつですか?
A. 捻挫は、靭帯や関節包・腱・毛細血管の損傷により疼痛や腫れ・内出血・浮腫みなどを伴い受傷後の炎症は24〜72時間後でピークを迎えます。
Q. 捻挫を自分で改善する方法はありますか?
A. 受傷直後は、冷湿布や氷で冷やして炎症を抑えて、その後サポーターやテーピングで軽めに固定し、心臓より高い位置に保ちましょう。
Q. 捻挫しやすい方の特徴はありますか?
A. ハイヒールなどを履いて足の甲とすね部分の角度が広がると緩みやすく、不安定になってひねりやすいです。
また、足首が硬い方(柔軟性がない方)は、捻挫しやすいと言われています。